[分解シリーズ]ASVについて

弊社では、オートシャットオフバルブとして、左から S-2000W(白)、90%(グレー)
S-2000(黒)、3000(黒)の4種類を扱っています。

RO浄水器のパーツの中で「すぐれもの!」だと感心するパーツの一つです。
もしASVが無かったら簡素で安価なRO浄水器は出来ていなかったと思います。

絶対値圧力での開閉ではなく、対向する部屋の圧力の差によって開閉するバルブです。
上がり、下がりの保持機能もあり便利に使える工夫がされています。
しかしながら、モノによっては水漏れ、作動不良、鳴き、振動等の不良品もあります。

S-2000Wでは約40psiで止まり、約20psiで解放する保持機能もあり便利に使える工夫がされています。
稀にですが、水漏れ、作動不良、鳴き、振動等の不良品質なものがあります。

今回、水漏れがあった品物を分解して内部の構造を説明していきたいと思います。
まず感じるのは、防水の対処に不安を感じました。

二枚のダイアフラムを挟む部品で防水をしています。
全ての締め付けを外ケースを留めている3mmのタッピング6本のみで担っています。
ネジ穴がケース内側に近すぎて穴があいている場所もあります。
これでは締めつけ不足、ネジ穴破壊による水漏れが起きても不思議はありません。


ASVの仕組みは、圧力がかかっていない時はINから入ってOUTに出て行きます。
圧力水に圧力が掛かるとダイヤフラムが膨らみ中央のピストンを押してINの穴をダイヤフラムで
塞ぎ、制御水を止めます。
制御水側は圧力がINの穴周りに集中するように工夫されています。
ダイヤフラムの面積、制御圧力が違うバリエーションがあります。

シールテープの欠片等RO装置全般には致命的欠陥に成り得ることが解りました。
僅かなゴミでも要注意です。

次回も宜しくお願いします。

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